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研磨の説明

難しくなりつつある研磨

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磨きは最終手段


皆さんは磨きに対してどの様なイメージをお持ちでしょうか?。



難しく考えずに答えを言ってしまいますとこれが磨きとなります。


磨き=削る


磨きとは塗装を削ることであり、表面を削ることによって傷を消したり、下層にあるまだダメージが入ってない塗装を出すことによって痛んでくすんでしまった塗装を本来の輝きの取り戻す作業のことを磨きと言います。


難しく言ってしまえば、大きな傷を小さな傷に置き換えて、最終的には目視では確認出来ない小さな傷で磨きが完了となります。


しかし、この磨きには問題があります。


まず磨く対象物である塗装が限りある僅か100μ~120μ(近年の新車だと40μ~100μ)の厚さしかないと言うことになります。

この100μとはどの程度の厚さかと言いますと髪の毛1本程度の厚さであり、安易に磨いてしまえば簡単に下地の鉄板が出てしまい再塗装をする事になってしまいます。


特に近年の塗装は環境問題やエコ、その他様々な理由なら薄くなっており、より一層、磨きを行う事のリスクが高まってきました。

別に解釈をすれば塗装が薄い=傷が入った場合リカバリー出来るキャパが減ったとも解釈出来ます。


しかも近年の塗装は薄くなる=塗装密度の低下、そして場合によっては中塗りが薄くなっていたりとメーカー、車種に応じて千差万別でもあり如何に計器を使用したとしても目安にすらならないケースすらもあります。
※塗装とはサフェーサーやベースカラー、クリアと階層になっておりますので実際にどの層がが何μかの判断が出来ない。


そして磨きを行うと言うことはただでさえ薄い塗装を更に薄くしてしまい、塗装密度を下げてしまうデメリットがあります。


塗装密度が低くなると言う事は簡単に染みが出来てしまう塗装になったり、簡単に傷が入ってしまう塗装になってしまうと言うことになります。


しかし、塗装磨きの技術も進歩し、当店のようにバフ、コンパウンド、そして特殊照明、カスタムされた低温度で研磨出来る研磨機をを使用することで無駄に塗装を削ることなく必要最小限の研磨で対処出来るようになりました。

しかし、どんな技術を持ったとしても傷を消す=塗装は少なからず削れます。

研磨剤を使用していなくともバフとポリッシャーで磨けば少なからず塗装は削られます。

特殊研磨技法が確立されたので無駄に塗装を磨かなくて済むようになったとしても深い傷を追えば当然塗装密度は低下します。


一昔前に流行ったこの言葉をご存知でしょうか?


【鏡面仕上げ】


読んで字のごとく鏡のような傷1つない塗装に仕上げることを言います。


昔はこの状態にすることだけでも高い技量を求められる時代もありましたが、今ではこの鏡面を求めようと思えば簡単に出来るようになりました。


しかし上記でもお伝えをしましたがここまで鏡面にするには深い傷も消さなければなりません。
※塗装によりけりでケースバイケースで変わります。

特に近年の塗装は髪の毛1本以下の厚さしかありません。

塗装を鏡面にすることで塗装は何時剥がれ落ちてもおかしくない、触っただけで簡単に傷が目に見えて、簡単に染みが出来てしまう塗装になってしまうのです。
※再塗装車両で限界膜圧近くの膜圧があれば傷を追うことも出来るケースがあります。


簡単に言えば、現代の車を磨くことは数年前に比べれば高倍率でリスクが高くなってしまったのです。


例えば新車です。

よく新車は磨いたほうが良いと解釈して宣伝している施工店があります。


勿論、あまりに塗装状態が酷い場合もあります。


この際には、お客様にはリスクをご説明した上で研磨を行う事もあります。

新車とは、新車特有でありディーラー工場生産ラインでしか作れない鉄板焼付け塗装によって生まれる僅か5μ程度しかないホーロー層琺瑯層が無くなる、若しくはダメージが入る可能性をお伝えをした上で磨きを行う場合もあります。


この琺瑯層は果物(キウイを例にします)で言えば皮を指します。

仮にこの皮が無ければキウイは簡単に潰れたりグチャグチャになってしまうと思います。

琺瑯層とは柔らかい塗装をカバーする僅か5μ程度しかない層のことを言います。

別の例えもしてみましょう!

卵をイメージ下さい。

琺瑯層とはこの卵の殻にあたります。

卵の殻が無くなれば生卵なら原型を留めないですし、ゆで卵ではちょっとした力で簡単に崩れてしまうでしょう!


当店では基本的に新車の定義とはこの琺瑯層が存在する車両を新車と定義します。


逆に製造されて僅か一ヶ月でも無駄に磨かれて琺瑯層が無くなっていればそれは新車とは解釈しません。


新車を磨くと言う事はこのホーロー層にダメージを入れることになり、場合によってはこの琺瑯層を殺してしまうことになるのです。

しかし、磨きを行わないとどうしても新車とは思えない車両もあるのは事実ですが、新車では時に50μを切る塗装の場合もあります。中塗り等も含めて50μしかないといった場合、磨けるクリア層がどれだけあるのか?

如何に特殊で繊細な研磨技法だとしても場合によってはポリッシャー自体が使えないケースもあります。




こちらの画像をご覧下さい。

この画像は2013年3月に納車された新車のセレナです。

塗装膜圧が40μ台しかありません。


この厚さは数年前の三分の一程度しかなく、異常なほど低密度な塗装です。

低密度ですので上記でもお伝えをしましたとおり、新車にも関わらず既に陥没クレーターがあり、既にリカバリーが出来ない状態でした。



磨きとはコーティング剤の選定とは比べ物にならないほど繊細であり、場合によっては高いリスクを伴ってしまうのです。


従来のようなシングルアクション、ギアアクションポリッシャー+ウールバフ若しくは低反発バフでゴリゴリ磨くことで下地を出してしまい泣きを見るプロ施工店も少なくありません。


それでも中古車の場合、研磨で傷を消しませんと絶対に美観を取り戻せません。


劣化した塗装を落とし、塗装をリメイクする意味でコーティング選定を行う。


研磨の意味を文章でご説明することは論文を書くぐらい長文になってしまいます。

近年では新車だけではなく板金塗装レベルの低下もあり、中古車への磨き作業も高確率でリスクが高まってきました。


本当に繊細な作業を求められます。

本当にマッチングを上手く見極めないと塗装密度は見る見る低下していきます。


不適切な作業の結果として新車ではない新車がどれだけ多いか。。。


不適切な作業の結果として新車から僅か1年2年でボロボロになっている塗装がどれだけ多いか。。。


磨きを行うか否か!!


磨きを入れるならその車両が新車なのか?

それとも中古車なのか?

そして新車なら製造年月はいつか?

メーカーはどこか?

カラーは何色か?

新車プールではその程度の保管状況だったのか?

ディーラーでの店舗で何か手を入れられていないか?

お客様の車の使用方法はどの程度なのか?

保管状況は?

中古車ならどのルートで購入したのか?

オリジナル塗装かオールペンなのか?

実際の塗装密度はどの程度なのか?


まだまだ様々な状態で変わります。

これは研磨だけではなくコーティング剤の選別でも当てはまります。


以上のことでも分かるとおり、研磨をするかしないのか?


安易に結果が出せるものではないのです。


当店では様々なプロ施工店(ディーラーや板金塗装屋も含む)が付けてしまい手に負えなくなった塗装を手がけてきましたが。。。


不景気である自動車業界です。


どうしても利益追求の為に内製化が進みます。


しかし繊細な作業であり閉鎖的で技術が求められる作業だからこそ餅は餅屋でなくてはなりません。

結局泣くのはお車のオーナーであるお客様なのです。


鉄粉が大量に付着しておりネンドを使用した場合は新車で磨くと言う選択肢が出る時もあります※この意味は本物のプロなら知ってます。



しかし油分が多く乗っており、研磨でリフレッシュするための軽研磨を行う店舗もありますが。。。


そもそも磨くことで問題がある顔料があるのを知ってますか??

磨けば他の部分と明らかに違う肌になってしまい二度と元に戻らない塗装もあるのです。


この結果としてディーラーが囲っている下請けレベルの店舗では必ず綺麗に磨き傷を残してお客様に納車されます。

※当店では毎月20台以上の新車のコーティングを行いますがその中の9割は必ず磨き傷、若しくは安易に洗車した洗車傷が入っています。



中古や新車問わずお車は高価な買い物であり、車は家族の一員と解釈しても遜色ない大事な存在です。


磨くことが必ずしもプラスに繋がるわけではありません。


塗装とは特殊照明を使いながら見れば指でなぞるだけで傷が入ったり、走行中のホコリですら傷が入る脆弱な存在なのです。

鏡面にしたところで僅か一週間後には傷が目に付き、僅か数ヵ月後には見るも無残な状態になってしまうのです。

これをコーティング剤で抑えることは出来ません。
※コーティングページをご覧下さい。


リスクある磨き。

それでもケースバイケースによっては必要不可欠な磨き。


お客様ときちんとしたコミュニケーションをとった上で一番優しい研磨を行う事が一番なのかと思っております。

それでもお客様がリスクを負ったとしても可能な限り磨いて傷を消してくれとのご要望があれば作業は行いますが塗装強度は保障出来ないことになります。


磨きあげた塗装はとても美しいです。

しかし限りある塗装を犠牲にした刹那的(鏡面が鏡面で無くなる期間が短い)な美しさの為に、塗装密度を低下させることを天秤にかけた時、お客様はどちらを選びますでしょうか?


当店では基本的に新車は磨かない方針です。

中古車ではポリッシュレベルでプランが変わりますが、車両を実際に確認した上で最終決定とさせて頂いております。


お客様的には酷い傷でありポリッシュレベル2プランが最適だと思ったとしても当店からしたらポリッシュレベル1で十分と判断し、お値段が安くなる場合もあります。

当然、逆もありますが基本は全て現車を確認した上で判断することが金銭的な問題よりも塗装に優しく、本来の趣旨である美観と塗装保護に繋がるかと思います。


研磨に関してはまだまだお話したいことが沢山ありますが、それは実際に車両を見ながらのご説明が一番だと思いますのでHPではここまでとさせて頂きます。

限りある塗装。


出来るのなら研磨は最終手段!


それでも研磨を行うなら無駄に塗装を削らない必要最低限な繊細な研磨!!

究極な理想を言ってしまえば新車から傷がなるべく入らないメンテナンスを行う事が理想なのです。


やはりカーディテイルと言うものは全てメンテナンスを中心に考えるのが最善なのだと常に感じております。


車とは高価であり一生に何台も買える物ではありません。当店では自分の車と解釈をし丁寧な作業を行います!無駄に塗装にダメージを入れるような従来の作業を行いませんので安心してお任せ下さい☆

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